きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『アンドロメダ…』~雑なつくりなのかと思いきや、意外と最後まで目が離せない

 

あらすじ

“赤ん坊とアル中の老人の二人を除いて全滅した中西部の田舎町。墜落した人工衛星に付着した未知の細菌が原因である事を突き止めた科学者達は事態の対策を図るが……。マイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』を原作に、周到なディティールと徹頭徹尾なドキュメンタリー・タッチで迫るリアルなSF映画。主要登場人物は全て科学者で舞台も地下研究室だけ、地味と言えばこれ以上地味な物はないが、徐々に細菌の正体が判明して行く過程とクライマックスのサスペンスは映画的な面白さに満ち溢れている。”

出典元:allcinema

 

作品情報

原題:The Andromeda Strain

監督:ロバート・ワイズ

出演:アーサー・ヒル

公開:1971年

             

感じたこと

昔のSF映画を見るときに、撮影技術や科学的な設定などが古臭く感じてしまうのは、ある意味仕方がないことだと思う。

 

それを感じさせなかったのが、おしゃれ度満載のキューブリック監督の『2001年宇宙の旅』だった。

 

この映画はほぼ同時期の作品。

 

設定や映像などを比べてしまうと物足りなさを感じるけれど、ほとんどの場面が大きな変化のない研究所での話であることを思えば、それで観客をラストまで引き付けるのは、すごい。

 

まったく共通点がないように思われる赤ん坊とアルコール依存症の老人だけが生き残っていたのはなぜか。

 

その疑問を解くカギを見つけ出していく。

 

原作はマイケル・クライトンの初期作品である『アンドロメダ病原菌』。