きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

2018-10-01から1日間の記事一覧

『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』小川糸 ~代書屋を営なむ鳩子の鎌倉での生活を描く、人に優しくなりたいと感じる読んでいて温かくなる物語。

先日、『キラキラ共和国』を読んだので、数年前に読んだ『ツバキ文具店』とともに感想を少し。 『ツバキ文具店』 著者:小川糸 発行年:2016年 発行元:幻冬舎 あらすじ “鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼…

『アリスのままで』 ~若年性アルツハイマーに侵されたら、私ならどうするのだろう…

自分のことがわからなくなる、その未来を知った時、わたしなら何をしたいと思うのだろう。 あらすじ “50歳のアリスは、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者として敬われ、ニューヨークのコロンビア大学の教授として、学生たちから絶大な人気を集…

翻訳と英語力

翻訳は、その対象となる言語が喋れるからと言って、仕事として通用するわけではない。 また、TOEICのスコアが高いとか、英検1級を持っているとか、 英語の資格を持っているだけで優れた翻訳ができるわけでもない。 ただ、大前提として、その言語を理解できる…

翻訳者になるまで

小さなころは、「スチュワーデスになりたい!」「婦人警官になりたい!」といった「子供がなりたい職業アンケート」の上位にでてくるような職業に憧れていた。 現実的に翻訳を仕事として意識したのは、結婚してから。 夫の会社は転勤が多く、自分のキャリア…