きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『死刑台のエレベーター』~モノクロの画面に映えるジャンヌ・モローの美しさ

 

あらすじ

“ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督した傑作サスペンス。パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう……。”

出典元:映画.com

 

作品情報

原題:Ascenseur pour l'échafaud

監督:ルイ・マル

出演:モーリス・ロネ

ジャンヌ・モロー

公開:1958年

             

感じたこと

愛人と共謀して夫を殺害しようとする冷たい美女をジャンヌ・モローが演じている。

 

ジャンヌ・モローといえば「大女優」というイメージはあるけれど、実はちゃんとスクリーンに出ているのをみたのは『ニキータ』だけ。

 

年齢を重ねてこの美しさなら若い時にはそれはそれは奇麗だったろうと思っていたが、実際に見てみるとちょっと人としての冷たさを感じる美しさで、それがこの映画の役にはぴったり。

 

話の展開としては、犯罪の詰めの甘さや現実味のなさを感じる。時代の違いなのかもしれない。

 

60年前の映画だもんね。

それを普通に今、私が見ているということがすごいなぁ…

 

愛人役のモーリス・ロネが『太陽がいっぱい』の大富豪の息子役だったことには、全然気付かなかった。

 

マイルス・デイヴィスの音楽が、映画のおしゃれさを引き立てていて、またジャズを聴きたくなった。