『地獄の黙示録』~同じ国民の暗殺命令を受けるという戦争の狂気
解説
“ジャングル奥地に自分の王国を築いた、カーツ大佐の暗殺を命じられるウィラード大尉。道中、様々なベトナム戦争の惨状を目の当たりにしながら、ウィラードは4人の部下と共に哨戒艇で川を上っていく……。ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』を基に、コッポラが私財をなげうってまで完成させた、ベトナム映画の集大成。狂気と混乱を象徴させる幾多のエピソードの果てに迎える観念的終幕には賛否もあろうが、この映像と音による一大スペクタクルには圧倒されずにはいられまい。困難を極めた映画製作の模様は名ドキュメンタリー「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」に詳しい。”
出典元:allcinema
作品情報
原題:Apocalypse Now
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド
ロバート・デュバル
マーティン・シーン
デニス・ホッパー
公開:1979年
感じたこと
先日、大岡昇平の『野火』を読んだのに続き、戦争もの。
ベトナム戦争を描いた映画はいくつか見てきたけれど、この作品は元米軍大佐の暗殺を命じられた主人公が奥地に向かうまでにベトコンと戦い、多くの人達が精神的にも壊れていく様子が描かれている。
残酷なシーンも多いし、目をそむけたくなるような場面も。
なぜ、戦争が起こるのだろう。
なぜ、人を殺さなければならないのだろう。
カンヌでパルム・ドールを獲得しているが、その作品としての評価は私にはわからない。
でも、戦争を美化しない作品が必要なのだと思う。