きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる』幡野広志 ~親として自分のありたい姿が見える

 

『ぼくが子供のころ、ほしかった親になる』

著者:幡野広志

発行年:2018年

 

あらすじ

“ガン(多発性骨髄腫)で余命宣告を受けた35歳の父が、2歳の息子に伝えたい大切なこと。

  • 1 優しさについて、ぼくが息子に伝えたいこと
  • 2 孤独と友だちについて、息子に学んでほしいこと
  • 3 夢と仕事とお金について、息子に教えておきたいこと
  • 4 生と死について、いつか息子と話したいこと

 写真家、元猟師の著者・幡野広志が、父として男として息子に伝えたい言葉は、多くの人の心に刺さる真実の言葉である。”

出典元:PHP研究所

 

感じたこと

 

幡野さんのことを知ったのは、『ほぼ日刊イトイ新聞』のインタビューを読んだのがきっかけ。

 

余命3年と宣告される。

子供はまだ幼い。

 

その状況だけで、胸が苦しくなる。

 

そしてこの本を読んでみて、さらに苦しくなった。

 

幡野さんの考え方にすべて共感するわけではない。

 

けれど、次の部分は、わたしがこうありたいと思う親の姿。

 

'お父さんは優くんにとって、遠くでぼんやりと光る灯台のような存在でありたいです。

ぼんやりとした光は明るいときは見えなくても、暗い海で不安になったときに安心感をあたえます。'

 

明るいときには感じなくていい。でも、ずっとちゃんと見守っている。

そして、暗いときには安心させてあげたい。

 

子供たちにとってそんな存在でありたいと、強く願う。