きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『人斬り以蔵』 司馬遼太郎 <新潮文庫の100冊> ~大河ドラマを思い浮かべながら読んでしまう…

 

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第36弾

 

『人斬り以蔵』

著者:司馬遼太郎

発行年:1969年

 

あらすじ

“自己流の暗殺剣法を編み出し、盲目的な殺し屋として幕末の世を震えあがらせた岡田以蔵の数奇な生涯を追跡する表題作。日本陸軍建軍の祖といわれる大村益次郎の半生を綴った『鬼謀の人』ほか、『割って、城を』『おお、大砲』『言い触らし団右衛門』『売ろう物語』など。時代の変革期に生きた人間の内面を鋭く抉り、長編とはまた異なる味わいの、人間理解の冴えを見せる好短編、全8編。”

出典元:新潮社

 

感じたこと

実は司馬遼太郎をきちんと読むのは、今回が初めて。

 

もっと読みづらいかなと身構えていたのだけれど、思っていたほどではなかった。

 

表題にもなっている『人斬り以蔵』は、様々なドラマや映画で描かれてきた岡田以蔵のイメージとはまた違った感じを受けた。

 

司馬遼太郎といえば、ものすごい量の資料を読み込んで作品を作り上げるとか、とにかくすごい作家だという思い込みがあったけれど、実際に読んでみたら、身構えることもなく、すっと作品の中に入っていけた。

 

ただ、どうも歴史ものはあまり得意ではないということが最近になってようやくわかった私。

 

『竜馬がゆく』は読んでみたいと思うけれど、また腰が重くなりそうな予感…