『プレイス・イン・ザ・ハート』~突然夫に先立たれた主婦の強く生きていく姿に勇気づけられる
あらすじ
“35年のテキサス。酔っ払いの黒人によって誤って撃ち殺された保安官の妻、エドナ(フィールド)。それまで家計は夫に任せ切りで家に借金がある事すら知らなかった彼女は、銀行から期限までにお金を返さなければ家を売るように言われ、二人の子供を抱えて途方にくれてしまう。そんなある日、物乞いに現れた黒人(グローヴァー)に家の前の畑で綿花を育てればいい金になる事を教えられ、彼を雇って畑仕事を開始する。途中、幾多の苦難を乗り越え収穫の日を迎えるのだったが……。”
出典元:allcinema
作品情報
原題:Places in the Heart
監督:ロバート・ベントン
出演:サリー・フィールド
リンゼイ・クローズ
エド・ハリス
公開:1984年
感じたこと
突然夫に先立たれ、それまで全くの専業主婦だったために家事以外の知識がないエドナ。
借金を返しながら子どもたちとの生活を守るために必死に生きていこうとする姿をサリー・フィールドが演じているのだけれど、世間を知らずに騙されそうになりながらも、芯の強さが感じられて、見ていて応援したくなる。
舞台は1935年なので、日本でいえば昭和10年。
その時代の黒人の人権はこれほど認められていない時期だったのかというのにも驚いた。
夫を黒人に殺され、きっと抵抗を感じながらもモーゼスにきちんと接してあげるところも、ただ単にいい人というのではなく人間臭さをにじませていて、きれいごと過ぎないところがよかった。
マルコビッチやエド・ハリスなど、脇を固めるキャストもさすがの安心感。