『太陽の帝国』~収容所で生き抜く少年の姿をスピルバーグが描く
あらすじ
“SF作家、J・G・バラードの自伝的小説の映画化。第二次大戦中、両親とはぐれた少年が、強制収容所で力強く生きていく様を描く。”
出典元:allcinema
作品情報
原題:EMPIRE OF THE SUN
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:クリスチャン・ベイル
ジョン・マルコヴィッチ
ミランダ・リチャードソン
公開:1988年
感じたこと
上海で生まれ育った裕福なイギリス人少年が避難中に両親と離れ、収容所に送られる。
飢えや病気が蔓延する中で必死に生き延びていく少年の姿が描かれている。
これまで戦争映画をいくつも見ているけれど、少年の視点を通した戦争映画を見たのは初めてだと思う。
戦争の最中は、大人でさえ生きていくことに必死なのに、そこを一人で生き抜くすべを身につけざるを得ない状況は、本当に過酷。
最初の方の、上海のイギリス人の生活と一般市民の生活の違いや、その隔たりはちょっと衝撃的だった。
外国人居留地について、実は何も知らなくて、神戸のおしゃれな街並みくらいのイメージしかもっていない。
高校の時に学んだはずの歴史、本当に学びなおしたいな。
外国の映画に日本人が出てくるといつも思う事だけれど、この映画もやっぱり日本兵の描き方には違和感があった。
主役の少年を演じたクリスチャン・ベイルがその後にちゃんと役者として成功しているのもすごいな。