『普通の人々』~家族のつながりってなんだろう
あらすじ
“平穏な日常生活を送っていた家族4人の家庭に、長男の事故死、続いて次男の自殺未遂という事件が起こる。この出来事を契機として、愛情と信頼によって固く結ばれていた筈の一家が、激しく揺り動かされ、目に見えない緊張が家の中を支配していく。そして映画は、3人がそれぞれの苦悩を抱えて噛み合わない歯車のようになったお互いの関係に直面する様子を描いてゆく。”
出典元:allcinema
作品情報
原題:Ordinary People
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ドナルド・サザーランド
メアリー・タイラー・ムーア
ティモシー・ハットン
公開:1981年
感じたこと
親子って、家族って難しいなと思う。
当然、それぞれの人格があって、考え方も感じ方も違う。
合わないことだってあるし、他人であれば付き合わなければいいだけのことでも、家族だと単純にはいかない。
兄の死に責任を感じた弟。
おそらく以前から自分よりも兄を偏愛していた母の気持ちに気付いていたけれど、兄が死ななければ、ここまで表面化することはなかっただろう。
母と心が通わせられない。
期待してくれる父に本心を言えない。
息子への愛情が感じられない妻に対し、深く話し合うことができない夫。
自分のことしか考えていないように描かれている母親も、きっとつらいはず。
家族だから、難しい。
家族だから、つらい。
家族のつながりを深く考えさせられる作品だった。