きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『ノーマンズランド』誉田哲也 ~姫川玲子シリーズ最新作

 

『ノーマンズランド』

著者:誉田哲也

発行年:2017年

 

あらすじ

“またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが……。”

出典元:光文社

 

感じたこと

姫川玲子シリーズはスタートの『ストロベリーナイト』から全部読んでいて、竹内結子が主演したドラマも見ていた。

 

いつもながら、今回もページを次々と夢中になってめくり、一気読み。

 

いわゆる純文学だったり、ちょっと考えながら読み進めないと理解できないような本をいくつか読むと、こうしたストーリーを追うことに楽しみを見出せる作品を無性に読みたくなる。

 

そうした時には東野圭吾や誉田哲也などを読むことが多い。

 

この作品では、冒頭の女子高生の行方が分からなくなる話が姫川玲子の扱う事件にどのようにつながるのかがポイントだった。

 

誉田哲也作品では暴力的なシーンを読むのがしんどい時もあるのだけれど、今回はそれほどヘビーではなかった。

 

全く違うテイストの作品、例えば『武士道シックスティーン』シリーズなどの全然違う青春小説も生み出すのだから、作家という職業、本当にすごい。

 

『増山超能力士事務所』シリーズもほんわかしていて好き。

 

次はどんな作品が発表されるのか、楽しみ。