きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『ミッキーマウスの憂鬱』松岡圭祐 <新潮文庫の100冊> ~ディズニーランドのバックステージを覗くことができる、さらっと読める作品

 

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第26弾

 

『ミッキーマウスの憂鬱』

著者:松岡圭祐

発行年:2008年

 

あらすじ

“東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛……。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。登場人物たちと一緒に働いている気分を味わってみて下さい。そこには、楽しく、爽快な青春のドラマがあるはずです。”

出典元:新潮社

 

感じたこと

さらっと楽しく読めた。

 

話の内容は、ディズニーランドの裏方の仕事についた派遣社員から見たディズニーランドのバックステージのミッキーマウス盗難事件の顛末。

 

ディズニーランドは夢の国なので、バックステージが大っぴらに語られることはなく、本当かどうかはわからなくても、このような裏話があると面白い。

 

この主人公のようなキャラクターがどうも苦手なので、もし映画などになったとしても、いらいらしてみていられないと思う。

 

ビッグサンダーマウンテンの線路に立ち入るくだりなんかは現実的ではないし、ちょっと強引だとは感じたけれど、軽いタッチでどんどん読み進んでいくには問題なく、重たく難解な本を読んだ後にはこういった本を読みたくなる。

 

もう何年も行ってないけれど、またディズニーランドに行ってみたくなる、そんな一冊。