きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

『変身』フランツ・カフカ <新潮文庫の100冊> ~朝、目を覚ますと自分が巨大な虫になっていたら…

 

新潮文庫の100冊読むぞシリーズ第20弾

 

『変身』

著者:フランツ・カフカ

発行年:1915年

 

あらすじ

“ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。”

出典元:新潮社

 

感じたこと

朝、目が覚めると自分が虫になっているという状況は有名だけれど、話の内容は全く知らなかった。

 

1915年ってことは、100年以上前の作品。

 

読んでみて、うーん…

正直、よくわからなかった。

 

グレーゴルが虫になってしまったことは何を意味しているのか。

家族はなぜもっと騒がないのだろう。

家族の関係性の話なのかな。

それぞれが何かの暗喩なのだろうか。

 

グレーゴルの体にリンゴが埋まってしまうイメージだけがはっきりと浮かぶ。

 

カフカについて少し調べている時に、この『変身』と中島敦の『山月記』を比較しているものがいくつかあった。

 

『山月記』は教科書で読んだ気がするけれど、主人公が虎になったということくらいしか覚えていない。

 

今度『山月記』を読んで、それから『変身』について考えたら、また違った捉え方ができるような気がする。