きすけろぐ

翻訳者きすけの頭のなか

翻訳作業のスケジュール管理と売上管理

 

フリーランスで仕事をする上でスケジュール管理は非常に大切な要素であり、それは当然ながら、わたしの様な在宅の実務翻訳者にも当てはまる。

 

登録している翻訳会社が複数あるので、仕事の依頼が重なることはよくある。

 

仕事の依頼を受けた時に、自分がどのくらいの時間でどのくらいの量に対応できるのかを普段からきちんと把握していないと、納期を死守しながら品質を保つことはできないし、自分のプライベートの用事や睡眠時間を削るなど生活面で無理が生じてしまう。

 

自分が処理できる分量というのは、その分野に対する自分の知識の深さや、文章や内容そのものの難易度、固有名詞や事実確認などの裏付け調査が必要な分量などによってかなり異なってくるので、そこは自分で仕事をしながら見つけていくしかない。

 

わたしは最初の頃は作業量と時間という意識を全く持っておらず、仕事を受けたら自由時間をすべて無くし仕事だけに取り組んで納品する、納品が終わったら休む、ということを繰り返していた。

 

定期的に受ける案件ができてからは、分量に対する作業時間を意識するようになった。

 

普段はプライベートと仕事をすべてアナログの手帳に記入して管理している。

 

仕事を受ける際のスケジュール管理はわりと早い段階から取り組んでいたが、納品後の売上管理をきちんと意識するようになったのは、仕事を受け始めて5年くらい過ぎてからだった。

 

最初の1年は白色申告で、2年目からは青色申告で確定申告をしているのだけれど、年に1度の確定申告用の書類を作る時に、その1年の売上を把握するだけで、月毎の売り上げなどは意識していなかった。

 

収入アップを目指すには、まずはきちんとその時点での売上状況を把握できるようにしなければと思い、エクセルで簡単な売上集計表を作成するようにした。

 

納品日、JOB番号、取引先、担当者、案件名、分量、金額を納品ごとに入力し、集計する(JOB番号は、自分で管理するためにユニークな番号を割り振ったもの)。

 

こうすると、その月、その年の現時点での売上高が意識できるので、自分の目標との差をはっきりと認識することができる。

 

仕事であるのだから、本当であればそのくらいの自己管理はしなければならない当然のことなのだけれど、それさえもできていなかったのは、「仕事」としてきちんと収入を得るという自分の心構えが甘かったのだと思う。

 

収入の目標を持ち、達成するために工夫をする。

 

今はそれを大切にして、ステップアップを目指している。