翻訳の参考になった本 ~日本語の文章の書き方~
英日翻訳をする際に、日本語表記のルールや分かりやすい文章の書き方を知っておくことは非常に大切。
我が家の本棚にある日本語の文章関連の本を3冊ご紹介。
まずは、
『日本語の作文技術』
著者:本多勝一
出版社:朝日新聞出版
分かりやすく伝わりやすい文章を書くにはどうしたらいいのか。
なんとなく組み立てている文章を、例をいくつもあげながら、こうすれば誤解の少ない簡潔な文章を書くことができると説明してくれる本。
修飾の順序や句読点の打ち方、助詞の使い方など、ぼんやりしていたものの「基本」を理解することができ、本当に目から鱗。
同じ分野の翻訳ばかりしていると、文体も偏るし、自分の文章の癖がついてしまい客観的なわかりやすい文章に対する意識が薄れがちになるので、特に第1章から第6章までは折に触れ、読み返すようにしている。
次に、
『説得できる文章・表現200の鉄則』
著者:永山嘉昭・雨宮拓
出版社:日経BP社
これは翻訳の文章というよりも、会社の中で作成する横書きの資料などをわかりやすく組み立てるためのルールや工夫について説明している本。
実務翻訳をする際に、企業で求められる簡潔な文章を知るうえで参考になる。
翻訳だけではなく、社会人として身につけておきたい文章のテクニックを知るのに適した本。
最後は
『記者ハンドブック 新聞用字用語集』
出版社:共同通信社
この手のハンドブックは各新聞社が出しているが、我が家にあるのは共同通信社のもの。
新聞の記事を書く時の原則的なルールに基づいた用語や表現などがまとめられている。
実際の仕事の際には、不明点についてはインターネットで調べ、信頼できるサイトの情報を参考にすることが多いので、このような用語集を翻訳の途中で見ることはあまりないが、時間があるときに覗いてみると、それまで知らなかった意外な表現があったりして面白い。